ICOM無しで1B FILEの取り出し その②

二つ目の1B Fileの取り出し方法です。

 

 

今回はこのアダプターを使用しました。
これはF系のコーディングで使うものと同じで、車両側はOBDⅡでPCとはLANケーブルで接続します。
ヤフオクで2800円で購入しました。このコネクターはOBDⅡコネクターとLANケーブルと抵抗でも自作できますが、まあ、安いものなので、購入した方が手っ取り早いと思います。
LANケーブルがついているものもありますし、私の購入した物(400円程度)のようにLANケーブルがついていないものもあります

 

 

 

まずはPCのセッティングです。
IPの設定は下記です。
IPアドレス        :169.254.199.98
サブネットマスク    :255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:169.254.199.99

この設定が(E90以外の)ほかの型式や、(2011年以外の)他の年式に当てはまるかどうかは検証不足のため不明です。

追記
(Tool32で、CICRでstatus_gei_ipconfigというjobでIPは読み取れます。)

 

 

 

そしてさっそく接続します。もちろんOBDⅡ側を車両に、そしてLANをPCに接続します。
そしてイグニションをONにします。アクセサリーモードでも通信できましたし、エンジンをかけないでイグニションONでもOKでした。夜間なのでエンジンONは試していませんでした。
ここで、ブラウザで車両と接続するまでに、30秒ほど時間を置いた方が良いかもしれません。

そして、ブラウザ(インターネットエクスプローラーはダメ、私はGoogle Chromeを使用)に下記を入力します。
ftp://169.254.199.99
そして読み込みすると、通信成功しました。
MACだと、ブラウザはGoogle Chromeでもダメとの記載がありました。
Google Chromeではダメで、CyberDuckだと成功したという記載がありました。日本だとメジャーなのはSafariあたりでしょうか?
ただ、私はMACを持っていないので、検証不能です。

 

 

 


(Username, PW)の組み合わせは、
(root、cic0803)、
(root、Hm83stN)
(files、remote)
の3つのうちどれかですが、年式との対応の詳細は不明。
入力して、最終的にはftp://169.254.199.99/HBpersistence/normal/generalPersistencyDate_DiagnosticsSWTController
をPCにダウンロードします。④
まずはHBpersistence⑤
次にnormal


そしてgeneralPersistencyDate_DiagnosticsSWTController
これを右クリックしてデスクトップかどこかに保存しても良いですし、そのままクリックすれば、PCの「ダウンロード」に保存されます。

ダウンロードしたFileをHxD(無料のソフト)で開きました。
この膨大なものの中から、”01 01 00 1B ”を見つけ出します。
この中から上記の並びを探しt出しても良いですが、検索をかけてください。
検索を「0101001B」でデータの種類は「16進数」で検索をかけると一瞬です。
そして、「01 01 00 1B」より前(01 01 00 1Bを残して)を全部削除します。

そして後ろを削除してデータサイズを319KBにします。

以上で抽出・作成の成功です。

追記
CICにTelnet接続でアクセスする方法は、主に2種類です。
①USBよりアクセス
するか
②OBDポートよりアクセスするか、
です。
①、②両方、もちろんCICへ配線されている必要がありますが、①の場合はさらにコーディングでActiveにしている必要があります。
①、②でIPは違います。
①の場合はアダプターが必要で、②の場合、OBD-イーサネットコネクター(いわゆるF系コーディングのアダプタ)が必要です。
②の場合は、CICが完全再起動した場合、IPが変更される可能性があるので、Tool32でその都度IPを読み取ってアクセスします。
両方不可の場合、そもそもCICに配線されていない可能性があるかもしれません。
その場合、CICのクアッドロックにLANケーブルを直接割り込ませてアクセスも可能です(実験済みですが挙げていません)。
Z4などで、そもそもCICからクアッドコネクターとUSBにLAN配線がされていないとおぼしきものもあるようです。
その場合、もう同あがいても無理です。
素直にeBayで販売している出品者と交渉して、1B Fileを入手してください。