ICOM Expert mode Downgrading CIC to V41 with WinKFP

基礎知識として、CICはMOSTモジュールなので、FLASH(=書き換え=リプログラム)にはICOMが必要。また、ダウングレードの場合WinKFPのExpert Modeのみ可能。
WinKFPのComfort Modeでダウングレードで来たという西の猛者がいるとの話ですが、基本的にはExpert Modeでの書き換えが必要。

 

CICのプログラムをV41のSP-DATENへバージョンダウンする(E89を例に)方法を記す。
E89の場合、CICの3つのプログラム(63、62、A0)のV41のプログラムは下記である。

①NAABの決定方法(E89に限る)
V41のZBは下記のとおり

CI63:9257176
CI62:9257183
CIA0:9257185
である。これに相当するAIF(E89に限る)は

CI63:0202J50F65JA
CI62:0202J60F650A
CIA0:02026C0F65AA

なので、NAABは
CI63:H0202JP_0202J5 (前半は現在のAIF_後半は書き換え目的のAIF)
CI62:H0202JQ_0202J6 (前半は現在のAIF_後半は書き換え目的のAIF)
CIA0:H02026C_02026C(A0は書き換えのときにNAABは不要)

ところで、基本的にNAABは書き換え後の部分だけ一致していれば、他は既存のNAABで代用できる。
V47のCIC63からV41のCIC63に書き換える場合は、NAABはH0202JP_0202J5であるが、既存のNAABにはそれは含まれていないので、_0202J5の部分だけ一致している既存のもの、例えば
H0202DF_0202J5や、H020200_0202J5などを代用してbootloader flash を開始する。

②C/EC-APP/NFS/CFGDAT/Coapi.iniのZBNUMBERとSWNUMBERを入力
CI63ならどちらにも9257176を入力する。
CI62ならどちらにも9257183を入力する。
CIA0ならどちらにも9257185を入力する。

③C/EC-APP/NFS/DATAにDEVELOPフォルダを作成し、書き換え目的のデータをコピーする
(例)63なら、C/EC-APP/NFS/DATA/CIC63F1をDEVELOPにコピー
CI63=9257176、9257175、A9257176、H0202JP_0202J5
CI62=9257183、9257181、A9257183、H0202JQ_0202J6
CIA0=9257185、9257185、00000000、H02026C_02026C

④ Configurationの設定は下記

念のため、タスクマネージャーを立ち上げておく。

⑤「Confort mode」⇒「Enter ZUSB」⇒「OK」⇒「Enter VIN」⇒「OK」⇒「Done」プログラムの再起動

⑥「Confort mode」⇒「Enter ZUSB」⇒「OK」⇒「Done」⇒「VIN」入力しない⇒「Expert mode」⇒「PABD」⇒「P-SGBD」⇒「ECU」⇒「Program File」⇒「Date file

⑦ Error100 P-SGBD needs ECU-Address Enter ECU-Adderessは無視

⑧Prog.NAAB(A0はなし)、VINの入力不要。bootloader flash startsする。表示が100%になった後に、さらに、“bootsector update finished”の表示が出るまで待つ。

⑨Prog Program。VIN入力を求められる。100%になったら終了。

⑩Prog.DATA(A0はなし)。100%になったら終了。

 

以上