CIC Retrofitの超初心者のための超基礎知識:中古CICを購入するに当たってのポイント

CICに関してベテランの変態さんは読み飛ばしてください。

E系のナビゲーションのCIC(=Car Information Computer)についての基礎知識です。

オリジナルのCICが故障してしまって中古のCICをインストールする、ナビレス車両やCCCの車輌にCICをRetrofit(CICレトロフィット)する場合、最低限必要な基礎的知識をまとめました。

 

1 VIN認証

CICには車輌別のVIN(車検証に記載してある17桁の車台番号)の下7桁の番号が記録されています。また同じ番号がCASと言うモジュールにも記録されていて、CICが起動して1分10秒前後でCICがCASのVINと一致しているかを確認し、不一致の場合、地図がグレーアウトします。

音楽などはそのまま使用できますが、ナビゲーションは使用できません。コレは海外でのナビの盗難に対する策ではないかとも言われています。

海外のCICに対しては、”intel123″という猛者が、CIC内のVINを自由に書き換える方法を開示していますが、日本のCICにはこの方法は使えません。

日本でこのVINの書き換えを突破した人がこの日本に一人だけいるとかいないとか。
まあ、普通は突破できません。

そのため、自車のCICが故障した、もしくは、CCCの車輌に他の車のCICをインストールする場合、中古のCICを購入してインストールする場合、このVINの不一致による地図のグレーアウトを回避する必要があります。

コレに対しては
①エミュレーターを使用
作動不良の製品も多く、また、初期の製品では、日本のCICの場合速度パルスも一緒にカットしてしまって、車輌が右左折するタイミングがずれたりの作動不良が出たりします。
②Scriptを入れ込む
CICがCASへのVINの認証をブートシーケンスに入れ込んでしまう。
の2つの方法があります。

 

2 CICの種類①:E系とF系

CICには大きく分けてE系(Eシリーズ)のCICと、F系(Fシリーズ)のCICがあります。
EシリーズとFシリーズでは互換性はありません。

E系(Eシリーズ)のCIC

F系(Fシリーズ)のCIC

E系とF系の一番の違いは、フロントパネルからフラットケーブルが出ているほうがE系(Eシリーズ)のCIC、出ていないのがF系(Fシリーズ)のCIC、です。

 

3 CICの種類②:日本用と海外用

下記にも書きました。

CICには、E系用とF系用の違いのほかに、日本国内のCICかそれ以外の国のCICかの違いもあります。

海外のEシリーズ用のCIC

 

日本のEシリーズ用のCIC

ETC、VICS/BEACONの端子の有無で、日本国内用かそれ以外用かを判別できます。もちろん他にも、例えばフロントパネルのラベルの記載(ALPINEかハーマンベカーかetc)などでも判別できますが、この端子の有無が一番確実でわかりやすいです。

 

ちなみに最近(2020年7月現在)、ヤフオクでチラホラ見かける海外のF系(Fシリーズ)用のCICも掲載して置きます。そもそも、海外のF系CICは、出品者も海外からの出品のようです。

海外のF系用のCIC

 

日本のF系用のCIC

 

日本以外のダブルバイト言語(中国・台湾・韓国用)のヘッドユニットは、VO coding(FA Coding)で日本語の表示は出来ますが、日本の地図データはインストールできません。

つまり

日本語が表示されている=日本用のCIC

とは限りません。
また、
日本語が表示されている
=日本の地図データをインストールできる

ではありません。

一時期ヤフオクで、韓国のCICを日本語表示させて出品していたやからがいますが、日本の地図はインストールできません、韓国のCICには。

 

最後にポイントは
①日本のCICか海外のCICかは、背面で判別する
②中国、台湾、韓国のCICでも、codingのみで日本語の表示は可能
③中国、台湾、韓国、ECE、USAのCICには日本の地図データはインストールできない。
④E系用かF系用かは、フロントのフラットケーブルの有無で確認する。

 

海外の”CIC Retrofitのキット”は、CICが日本のHeadUnitでなければ、日本の地図はインストールできません。

海外のCICのHead Unit海外のCICのHead Unitを含んだRetrofit kitは、

日本の地図をインストールできません

 

4 CICの形状

CICはE90系、E60系で形状が若干違います。E70系用では大幅に形状が違います。
(E60系は後期の最終形でCICの標準装備車輌があります)

また、内部のプログラムも違うので、E90用のCICをE60に流用する場合、プログラムの書き換えが必要です。そして、形状の違いから、コントローラーパネルと周囲のパネルで若干の段差が出ます。

E7X系のCIC(写真は海外のCICです)

 

E6X系のCIC(写真は海外のCICです)

E9X系用のCIC

 

中古市場に流通しているのは圧倒的にE9X用(E89系用)のCICでしょう。
E60/E70系は非常にレアです。特にE60系はほぼ皆無なので、現実的にはE60 の場合、E9X用のCICのプログラムをICOM+WinKFPでハイブリッドに書き換えて(FLASHして)、E60用のフロント操作パネルを購入してインストールすることになると思います。その場合、若干操作パネルが内側に引っ込む感じなので、ヘッドユニットの固定方法か操作パネルの固定方法で調節する形になると思います。

E70に関しては、ごらんのとおりものすごい出っ歯のヘッドユニットでないとだめで、E90系を付けたらダイナミックに引っ込んでしまうので、そもそものヘッドユニットの固定方法から変更する必要があると思います。

E89系のCICをE60用にハイブリッドに書き換える手技は確立されていますが、E89用をE70用に書き換える作業は実際に行ったことがないので、保証の限りではありません。

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