ICOMを使わず1B FILEをとりだす3つ目の方法です。
その①、その②は、結局、IPアドレスがわかっていて(ネットから拾ってきて)、ftpでアクセスという、ほかの車両での再現性がない方法でした。
今回は違います。
(ノート)PC上にDHCPサーバーを立てて、車両(CIC)にIPを割り当てて、その後にそのIPでFTPでアクセスするという方法です。
ただ、決定打といえる方法を,、あるお方が挙げられた今(2016年12月)となっては、こんなことをする必要はほとんどないのではないでしょうか(笑)。
まずは使用するケーブルは、F系のコーディングで使用するものと同じです。
私は自作しました。
車両とはOBDⅡで接続、PCとはLANで接続します。
①TFTPD32(私のPCはwindows7の32ビットで64ビット版もあるようです)をダウンロードしてインストールします。
②Windowsファイアウォール、アンチウイルスソフトを全部無効化しておきます。
③PCのネットワークのセッティングをします。
適当なIPを使用します。とりあえず下記を入力しました。
IP:192.168.0.2
サブネットマスク:255.255.255.0
(図を参照)
ところで、その①、その②で使用したIPは今回意図的に避けました。
ネットから拾ったIPなどに頼らず全く一からアクセスする方法を検証するためです。
④ケーブルでつなぐ
OBDⅡを車両に、LANをPCにつなぐ。
⑤TFTPD32を起動させまず。
(図参照)
ここで、上の窓の「serverinterface」は自分のPCのEthernet(とIP)が表示されている物を選択します。
⑥TFTP32のセッティングです。
「Settings」をクリックし、このような表示が出ます。その中の「DHCP]を入力します。
今回、最初に(適当に(笑))決めたIPをもとに表示します。
(図参照)
IP pool:192.168.0.50
Size pool 50
DHCP Optionの
Def.rout(Opt3):192.168.0.2
Mask(Opt1):255.255.255.0
それから一番下の「Bind DHCP to this address」
はしばらくして認識すると192.168.0.2が表示されるので、チェックを付けてそれを選択する
(デフォルトのままではダメ)
⑦CICナビのボリュームボタンを30秒以上長押しして、CICを再起動させる。
⑧再起動後にしばらく待つ。場合によっては5分くらい待つ
そうするとDHCPに下記のように二つ、IPとMacが表示される。
もちろん一つのMacはPCで、もう一つはCICです。
これでCICがつながっています。そしてCICに割り当てられたIPは、今回の設定では
192.168.0.50です。
⑨ブラウザ(IEは不可、今回はGoogle Chromeを使用)してアクセス。
ブラウザに「ftp://192.168.0.50
と入力しました。
(図参照)
入力すると、ユーザー名とパスワード入力画面になり、無事にアクセスできました。
(Username, PW)の組み合わせは、
(root、cic0803)、
(root、Hm83stN)
(files、remote)
の3つのうちどれかとネットにはありましたが、年式との対応の詳細は不明。
私の車両は(files、remote)でした。
(files、remote)を 入力しました。
UserNameとPWを入力せずにフリーでアクセスする方法は、もうひとひねる必要ですが、とりあえずは、わかっているものを使用しました。
そして、最終的にはftp://192.168.0.50/HBpersistence/normal/generalPersistencyDate_DiagnosticsSWTController
をPCにダウンロードします。
⑩ちゃんとファイルが読めました。
(図参照)
最終的にはftp://192.168.0.50/HBpersistence/normal/generalPersistencyDate_DiagnosticsSWTController
をPCにダウンロードします。
あとは、Hxdで開いて、0101001Bより前を消去、しっぽを削除して1B Fileの出来上がりです。
この方法はネットのIPの情報にたよららない、ほかの車両での再現性が比較的高い方法です。
最後に、最初に適当に設定したIPを少し変更して試してみました。
IP:192.167.0.2
サブネットマスク:255.255.255.0
に変えて試してみました。
そうするとCICへのアクセスのIPは、もちろん
ftp://192.167.0.50
で
取り出すファイルは
ftp://192.167.0.50/HBpersistence/normal/generalPersistencyDate_DiagnosticsSWTController
ネットで偶然見つけたIPとPWでアクセスするという汎用性の薄い方法において、この方法ではIPの部分は解決できたのでは無いでしょうか。
ただ、最終的には誰かの挙げた(公開した)PWに頼ってしまう方法です。
IPはTool32のJOBで”status_gei_ipconfig”で読み出せます。
既知の(以前アクセスできた)IPがころころ変わったりしてアクセスできない場合もあるので、上記の方法より、Tool32でIPを抜き出す方法が一番確実です。
Tool32でIP抜き出し、PCセット、OBDで車輌にアクセス
が確実です(詳細は挙げませんが)。
ただ、Tool32はargumentsの設定なしで、ワンタッチ(ワンクリック)で簡単に(コーディングでは書き換わらない部分が)書き換わったりしますので、ご注意ください。
「このjob、よくわからないけどやってみようかな」
と実行すると、とんでもないところが書き換わったりしますので、ご注意ください(体験者談)。
一時期のようにロシアのサイトの独占ではないので、いろいろなサイトで皆さんMAP CODEを入手されています。
その際、交渉によっては、FSC MAP CODEだけではなく、その原型の1B Fileも、自車のものが入手可能です。
交渉で10~20ドルくらいで1B Fileが入手できるので、それを元にFSC MAP CODEが作成できます。
1B FileはHex codeと 64 Baseがあるので、MAP CODEをDIYで作成する場合、使用するソフトによっては、Hex⇔64BASEの変換が必要になる場合があります。